Wordpressを運用するならwpxクラウドが最強かもしれません。
管理人が運営している別ブログなんですが、アクセスが伸びてきたので管理サーバーを移転しました。
移転先として候補に挙がったのが
1.wpxクラウド
2.firebird
3.wpx
このあたりです。
逆に有名所の
・さくらインターネット
・コアサーバー
・ロリポップ
ここは外しました。なぜwpxクラウドにしたのか、なぜその他を外したのかについては、各サーバーの特徴と合わせて以下で説明します。
目次
wpxクラウドにした理由
まず、wpxクラウドにしようとした理由は
兎にも角にも速度重視。
これにつきます。いろいろなサイトをのぞいてwpxの評判を見るとまずは早いことは間違いないようでした。
さらにサイト上にも月間PVやコース別のデータ転送量の目安が書いてあるのでわかりやすかったという点もあります。
安くて速いレンタルサーバーに移転しても、月間転送量の上限を突いてしまい、アクセス制限がかけられたのでは移転の意味がありません。
wpxクラウドの特徴
1.wordpress特化型でとにかく早い
wpxクラウドには別サービスとしてwpxというものがあります。どちらもwordpress特化型のサーバーでwordpress運用のためだけに構築されたレンタルサーバーです。
逆に、wordpress高速化のためだけに存在しているのでwordpress以外を運用するためのwebサーバーとしては使えません。
2.価格が安い
価格は一番下のグレードAで月額500円です。初期費用はありません。ここがとっつきやすいポイントです。
wpxクラウドとは別のwpxのほうは、初期費用が必要で数カ月単位のまとめ払いが必要になります。
導入における費用が安いというのは大きなメリットになります。
3.運用できるドメインは1つのみ
運用できるドメインは1つのみになります。複数サイトをwpxクラウドで運営したい場合は別途契約が必要になります。
これもデメリットのような感じもしますが、大量のサイトが同じサーバー内に同居することによる速度低下を防ぐことができます。
4.メールサーバーは使えない
wpxクラウドのほうはメールサーバーとしての機能はありません。
5.容量少なめ
グレードAの容量は10GB、データベースの容量は150MBとなっています。
よくあるレンタルサーバーと比べると非常に容量が少なく、心もとない感じがしますが、数年運用しているブログでも画像などなど合わせても3GBちょっと。データベースが80MB程度でした。
ファイルサイズについては画像アップロード時に、スマホなどで撮った写真をそのままのサイズであげたりしているとあっという間に増えますが、web用に縮小してあげれば大したサイズにはなりません。
なぜデメリットが多そうなwpxクラウドに移転したのか
さて、特徴をあげてみるとなんとも微妙そうなwpxクラウドですが、それでもなぜ移転したのか。そこについては明確な理由があります。
1.速度を上げたいのは1サイトのみ
アクセスが増えてきて、速度を上げたかったのは1サイトのみでした。なので大容量である必要もありませんでした。
サーバー全体の移転をする必要もなく、全体的に高性能なサーバーですと価格も割高になってしまいます。
なので、既存のレンタルサーバーにメールやその他のサイトは残したまま、高速化したいサイトだけを移転すればよいということで最小コストでできるのがwpxクラウドでした。
2.雑多なサイトは今までのサーバーでよい
複数サイトを立ち上げても管理が倍になって困難なケースが多くあります。
また、パイロット版的なサイトを立ち上げては消えていくなんてことも多々あり、その点を考えると複数サイト立ち上げられたほうがいいような気もしますが、軌道に乗るかどうかわからないサイトを高価なサーバーに置く必要もありません。
軌道に乗ってアクセスが増えたら移転すればいいだけの話です。
3.最初から早くて安いレンタルサーバーにすればいいのでは?
ここが今回私自身も非常に迷ったところなのですが、調べるとカゴヤやfirebird、ロリポップのモジュール版なんかは結構早いらしいんですね。
でも、今回必要としていたのは「そこそこ早くて大容量で安い」レンタルサーバーではなく「間違いなく早い」レンタルサーバーでした。
4.条件が絞られるからこそ競合が少ない
以上のような形でwpxクラウドは使用できる条件が限られてきます。webもメールもとなると他のレンタルサーバーを使用することになります。webのみwpxクラウドを選択というケースは少なくないにせよ大多数になることはありえないでしょう。
そう考えると相乗りしている別サイトのせいでサイトが重くなるという可能性を限りなく排除できます。
ほかのレンタルサーバーを除外した理由は?
1.さくらインターネット
ここはまず普通に使っているので、さらに速度を上げるという点では候補に入りませんでした。
そもそもにさくらインターネットはたいして早くありません。
サーバーのスペックは問題ない感じですが「価格が安く大容量」ということで、契約しやすいサーバーであることと、あとはデータベースのサーバーが別なところ。
さくらインターネットにwordpressを置いてみるとわかるんですが、wp-configの設定でDBの設定がローカルホストではなく、別ホストを指定させられます。
ローカルエリアネットワーク内にあるサーバーだとしても別サーバーにDBがあるという時点で若干遅延が発生している。
そこが速度が上がらない原因ではないかと考えています。
2.コアサーバー
コアサーバーも価格が安くて大容量。マルチドメインも、メールサーバーも使えます。wordpressも比較的表示は早い。
早いんですが、CPU負荷による制限の可能性が結構あります。コントロールパネル上で確認ができるのですが、ある程度の負荷になるとポイントといったものが加算され、1000を超えると制限の対象になるようです。
複数サイトを運営しているとCPU負荷で制限をかけられることも考えられます。あまりに多いと結構な頻度で503エラーが発生します。
3.ロリポップ
これはサーバー云々ではなく、あの本当に重たかった時期のロリポップを知っているための偏見です。
「え?ロリポップ??」みたいな。今は改善され非常に軽くなっているようなんですが、あのサイトのデザインもイマイチ気に入らず…。
サーバー移転で何が起きたか
1.速度改善
体感速度で2倍ほどの速さになりました。他人に確認してもらっても明らかに速度の向上が体感できるとのこと。
2.アクセス数が上がった
サイトアクセス時に、ユーザーが待てるのが3秒ということらしいのですが、速度向上によりアクセス数が底上げされました。
3.直帰率が下がった
サイトの描画速度が上がったことにより直帰率が上がりました。サイトが軽くなったことで「このサイトはもういいや」となっていたユーザーがー「ほかのページもみてみよう」という考えに変わったということが考えられます。
4.広告収入が上がった
全体のアクセス向上、直帰率の低下により、広告収入の額がわずかですが上昇しました。
サーバー移転は正解だった
以上により、サーバー移転は全体的に成功という結果になりました。
ここまでの追加投資額 月額500円。それだけです。
それだけでここまで体感できるのであればかなりお得ですね。
その他のレンタルサーバーであれば一式移動したりと面倒事が多いんですが、必要なサイトだけを最小限で移動すればいいというのもメリットの一つです。
無料期間が14日と長いので、検証期間としても十分でした。
wpxクラウドは、これからサイトを立ち上げる人よりも、今運用しているサイトを快適にしたいという方にとっては非常にメリットの大きいサービスと言えるでしょう。